【台湾一周】あえて「戻る」贅沢。絶品小籠包と林業の街・羅東を巡る、濃密な4日間

正好鮮肉小籠包 TRIP

本編

今回は、あえて目的地を一度通り過ぎ、そこから自走で戻るという「逆走サイクリング」の1日をレポートします。

宜蘭県の中でも活気のある街、羅東(ルオドン)周辺の魅力をじっくりと探ります。


1. 「正規ルート」の先へ。宜蘭から羅東へ、のどかな南下旅

今回の旅の計画では、まずは花蓮から一気に宜蘭まで列車で移動するのが正規ルート?との記載があったので、自転車と一緒に揺られながら、まずは宜蘭駅に降り立ちましたが、Google マップを見ていると、宜蘭と同じような規模の羅東があったので戻ってみようと思います。

普通なら「戻るのは面倒」と思うかもしれませんが、なかなか自転車で行く機会がないと思うので…
約9kmの距離を、風を感じながら、自分の足で羅東まで引き返します。

宜蘭の「豪邸」に驚くサイクリング

宜蘭から羅東へと続く道は、幹線道路を一本外れると、驚くほど静かで豊かな田園風景が広がります。

ここで目に飛び込んできたのは、立派な建物。3階建てや4階建てのモダンな邸宅が点在しており、庭には美しく手入れされた池や緑が。中には「これもホテルかな?」と思うほど豪華な造りの一般家庭もあり、宜蘭という土地の豊かさを肌で感じました。こうした、ガイドブックには載らない「現地の暮らしの風景」を間近で見られるのが、自走で戻る決断をした最大のご褒美かもしれません。

国内・海外ホテル格安予約のアゴダ

2. 胃袋を掴まれる!「正好鮮肉小籠包」での至福タイム

羅東への帰り道、絶対に素通りできない名店があります。それが「正好鮮肉小籠包(宜蘭本店)」です。

整理券必須!地元が愛するその実力

路地の角にある黄色い看板。そこには常に人だかりができています。
注文を受けてから、店員さんが一つひとつ丁寧に餡を包んで蒸し上げる様子は、もはや職人芸です。

衝撃の「ネギ」体験

運ばれてきた小籠包を見て驚くのは、その皮の薄さ。中の餡が透けて見え、箸で持ち上げると「たぷん」と重みを感じます。

一口食べると、驚きが走ります。

  • 溢れ出すスープ: 濃厚ながらもしつこくない肉汁が、口いっぱいに広がります。
  • 三星葱の威力: 何よりすごいのが、宜蘭名産「三星葱」の存在感。これまでの小籠包の概念を覆すほど、ネギが主役級に主張しています。ネギの甘みと香りが肉の旨味を引き立て、何個でも食べられそうな爽やかさ。
  • 名脇役・酸辣湯: とろみの強いスープに具がぎっしり。小籠包の合間にすすると、体の芯から温まります。

この一皿を食べるためだけに宜蘭に来る価値がある。そう確信させる、紛れもない「本物の味」でした。

正好鮮肉小籠包メニュー

3. 林業と美食の街「羅東(ルオドン)」のディープな魅力

満腹になったところで、いよいよ今回の拠点、羅東に到着です。羅東駅の赤レンガ造りの荘厳な駅舎が、旅人を迎えてくれます。ここに4泊するということは、この街の隅々まで楽しめるということ!

羅東ってどんなところ?

羅東はかつて、台湾の屋根・太平山から切り出された木材が集まる「林業の拠点」として栄えた歴史を持ちます。現在はその歴史と、台湾屈指の「美食」が共存する、観光客に大人気の街です。

【必見スポット①】羅東林業文化園区(旧・羅東出張所)

ここは林業全盛期の面影を今に伝える、広大な歴史公園です。

  • 貯木池の絶景: かつて巨大な丸太が浮かべられていた池が、今は美しい湿地帯のようになっています。水面に映る空と、古いレール。時間が止まったような静寂が心地よい場所です。
  • 森林鉄道の記憶: 実際に使われていた蒸気機関車や、木造の駅舎が保存されており、ノスタルジックな写真撮影には最適です。木の香りが漂う園内は、自転車旅の疲れを癒やすのにぴったりの散歩コースです。

【必見スポット②】羅東夜市(美食の聖地)

今回私は立ち寄れませんでしたが、羅東に泊まるなら、おすすめの羅東夜市

  • 行列の先にある絶品:阿灶伯」の薬膳羊肉スープは、並んででも食べる価値あり。透き通ったスープに山盛りの羊肉、そしてほのかなハーブの香り。一口飲めば、翌日の走行エネルギーがチャージされます。
  • ネギを味わい尽くす: 宜蘭の三星葱をたっぷり使った「葱餅」や、ひき肉をネギで包んだ「串焼き」。街中がネギの甘い香りに包まれる夜は、まさに食のパラダイスです。

4. 暮らすように旅をする。宜蘭4泊のゆとり

今回は宜蘭に4泊するという贅沢なスケジュール。毎日パッキングして移動する忙しさから解放され、洗濯をしたり、地元のスーパー(PXマート)で爆買いした食材を宿で楽しんだりと、「暮らすような旅」を満喫しました。

宜蘭を夕方までのんびりサイクリングしたり、ふらっと立ち寄った地元の食堂で名前も知らない絶品料理に出会ったり。予定を詰め込まないからこそ見える「台湾の日常」が、そこにはありました。

結びに:自転車が教えてくれる「道」の楽しさ

電車で一気に移動し、そこからゆっくりと「戻る」。 一見効率が悪そうに見えますが、この「戻る道」があったからこそ、あの美しい邸宅に驚き、正好の小籠包に感動し、羅東という街の空気感を深く理解することができました。

台湾一周は、ただ距離を稼ぐだけではありません。こうして拠点を決めて、その周辺を自分の足で掘り下げていく。それこそが、贅沢な「自転車旅」の本当の姿なのかもしれません。

【羅東・宜蘭立ち寄りメモ】

国内・海外ホテル格安予約のアゴダ
  • 正好鮮肉小籠包: 午前中に売り切れることもあるため、早めの訪問が鉄則。月曜定休が多いので注意!
  • 羅東林業文化園区: 入場無料。広大な敷地なので、自転車を停めてゆっくり歩くのがおすすめ。
  • 移動のアドバイス: 宜蘭〜羅東間は平坦な道が続きますが、田んぼの間の細い道(産業道路)を選ぶと、より宜蘭らしい風景に出会えます。

宜蘭での4日間でしっかりと英気を養い、旅は次なるステージへ。次はどんな風景が待っているのでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました