本編
台湾一周の旅、ついに台湾南端から東海岸へ入り、美しい太平洋を右手に眺めながら台東の市街地を目指しました。このルートには、SNSで話題のフォトスポットや、自然の息吹を感じる秘湯が点在しています。
実際に走ってわかった「アクセスのコツ」や、夜の台東を楽しむための最新情報をまとめました。
1. 幻の秘湯?「金崙野溪溫泉」への挑戦と現実
まず目指したのは、台東県太麻里郷にある「金崙(ジンルン)野溪溫泉」です。ここは台湾でも珍しい、海に近い川原から湧き出る天然温泉として知られています。
リアルな体験記
金崙の象徴である巨大な赤い橋「金崙大橋」の下を目指して自転車を進めました。集落に入ると硫黄の香りが漂い、温泉地に来たことを実感します。しかし、お目当ての「野渓温泉(川原の温泉)」への道は想像以上にワイルドでした。
川原には工事車両やトラックが走り、地面はゴツゴツとした岩場。自転車で近くまで行くのは至難の業です。遠目に温泉ポイントを確認しましたが、湯気がたっていなかったのと、近くに行くまでに階段があり、自転車&荷物を置く場所などの問題から残念ながら諦めました。
【攻略データ】金崙野溪溫泉
- 場所: 金崙大橋の真下の川原付近。
- アクセス: 金崙駅から徒歩約15〜20分。川原へ降りるルートは未舗装のため、歩きやすい靴が必須。
- 注意点: 自然の温泉のため、大雨の後は埋まってしまうことがあります。確実に入浴したい場合は、周辺にある「東太陽製本温泉」などの日帰り施設(有料)を利用するのが正解です。
2. あの名シーンが蘇る!「太麻里平交道(スラムダンク踏切)」

次に向かったのは、動画では紹介しなかった、台東随一のフォトスポット「太麻里平交道(タイマリ踏切)」です。ここは、人気アニメ『スラムダンク』のオープニングに登場する「鎌倉高校前」の風景にそっくりだと、台湾の若者の間で爆発的な人気となりました。
聖地の魅力
踏切の向こうに真っ青な太平洋が広がる構図は、まさにアニメそのもの。私が訪れた際も、警備委員がいて、観光客が記念撮影を楽しんでいました。自転車旅なら、駅のすぐ裏手にある「桜木歩道」を通ってスムーズにアクセスできます。
【撮影のコツ】
- ベストタイム: 午前中は海が順光で青く輝き、夕方は情緒ある写真が撮れます。
- 電車待ち: 実際に列車が通過する瞬間を狙うと、より本物に近い写真になります。台東行きの列車時刻を事前にチェックしておくのがおすすめです。
3. 台東市街へ到着:ホテルチェックインの小さなハプニング
台東市内に到着したものの、宿泊予定のホテルで少し手こずりました。台湾の宿泊施設(特に小規模なところ)は、スタッフが常駐しておらず、LINEや電話で連絡を取り合ってセルフチェックインする形式が増えています。
あらかじめ連絡手段を確保しておくことの大切さを痛感しましたが、無事に荷物を預けた後は、身軽になって夜の街へと繰り出しました。
4. 夜の台東を満喫!「波浪屋」と「鐵花村」の幻想的な風景
台東の夜は、他の都市とは一味違うアートな雰囲気に包まれます。
台東波浪屋(TTStyle 波浪屋)
まず目を引くのが、50個のコンテナを積み上げて作られた「波浪屋」です。その名の通り、屋根が大きな波のような形をしており、夜になると美しくライトアップされます。内部には原住民のクリエイターによる雑貨店やカフェ、バーが入っており、コンテナごとに異なる個性を楽しめます。
鐵花村(音楽村)とランタン

波浪屋のすぐ隣には、有名な「鐵花村」があります。ここには数え切れないほどの熱気球型ランタンが飾られており、その温かい光の中を歩くだけで心が癒されます。週末にはライブ演奏やクラフトマーケットも開催される、台東夜観光のメインスポットです。
台東に来たら絶対に外せない「釈迦頭(シャカトウ)」
台東を走っていると、道路脇に「釈迦」と書かれた看板を嫌というほど目にします。これは台東名産のフルーツ、釈迦頭(シャカトウ)のこと。
お釈迦様の頭のようなゴツゴツした見た目からは想像できないほど、中身は白くてとろけるような甘さ!
- 旬の時期: 7月〜2月頃(特に11月以降が最盛期)。
- 味の感想: 「森のアイスクリーム」と言われる通り、クリーミーで濃厚。
- 種類: 普通の釈迦頭のほかに、少し酸味があって食べやすい「アテモヤ(鳳梨釈迦)」も人気です。
台東の街角で熟したものを買って、ホテルでスプーンですくって食べる……これこそが台東の正しい過ごし方です。
今回の旅行は4月〜5月の為、食べる事ができなかったので次回は必ず食べたい!
晩餐のイチオシ:長生塩人(台東店)


夜市が開催されていない日でも(台東の夜市は木・金・土・日のみ!)、ここがあれば安心。それが大人気のラーメン店「長生塩人」です。
- おすすめ: 看板メニューの「塩味拉麵(塩ラーメン)」。8時間煮込まれたスープは透明感がありながら、驚くほど深いコクがあります。
- こだわり: チャーシューは「低温調理の鶏肉」と「直火で炙った豚肉」の2種類が乗っていて、一杯で贅沢な気分になれます。
- ポイント: 深夜0時まで営業しているので、夜の散歩の締めにも最適。ただし、地元でも大人気で行列必至なので、早めの時間を狙うのが正解です。

5. 【注意!】台東の夜市は「曜日」に要注意
台東には有名な夜市がいくつかありますが、開催曜日に注意が必要です。
- 台東観光夜市(正氣路): 毎週 木・金・土 開催。
- 四維夜市: 毎週 日曜日 のみ開催。
私が訪れた日はあいにく開催日ではなく、楽しみにしていた屋台巡りはお預けとなりました。
その代わり、地元の人が通う「ルーロー飯(魯肉飯)」の人気店へ。甘辛いタレが染みたお肉は絶品で、リゾート地・墾丁とはまた違う、素朴で深い台東の味を堪能できました。

まとめ:台東は「ゆっくり流れる時間」を楽しむ街
金崙の野渓温泉探しから始まり、太麻里の絶景、そしてアートな夜の散歩まで。台東は、都会の喧騒を忘れて自分のペースで旅をしたい人に最高の場所です。

