本編
【初日】難所を越える賢い選択:花蓮から宜蘭へ「サイクルトレイン」の旅
花蓮までの道のりは太平洋の絶景を楽しめる素晴らしいものでしたが、ここから先の「宜蘭」までのルートには、サイクリストにとっての大きな壁が立ちはだかります。それが蘇花公路です。
切り立った断崖絶壁(清水断崖)にへばりつくような細い道、頻繁に行き交う巨大な砂利トラ、そして排気ガスが充満する長いトンネル群……。絶景ではありますが、安全面を考慮して、多くの環島サイクリストはこの区間で鉄道を利用します。私も迷わず、前回予約しておいた「サイクルトレイン」に乗り込みました。
花蓮駅からの出発とサイクルトレインの魅力
花蓮駅は非常に近代的で広く、自転車もその通れる改札やエレベーターも整備されています。列車にそのまま愛車を乗せられるのは、輪行袋に詰める手間がなく本当に楽です。
車窓からは、本来走るはずだった清水断崖を安全な場所から眺めることができます。青い海と切り立った白い崖。列車の冷房に吹かれながらこの景色を眺めるのは、少しだけ贅沢をしている気分になりますね。約1時間半から2時間の移動で、列車は宜蘭エリアへと到着しました。

【2日目】台湾サーフィンの聖地・烏石港「北堤」で波に乗る!
宜蘭に到着し、一夜明けて向かったのは、頭城(トウチェン)にある烏石港(ウーシーガン)。ここは台湾で最も有名と言っても過言ではないサーフポイントです。
烏石港「北堤(ベイティー)」とは?
烏石港の北側に位置するこのポイントは、長い堤防(北堤)によって風やうねりが適度に抑えられ、初心者から上級者まで楽しめる安定した波が立つことで知られています。

サーフィン環境: ビーチは広く、砂は細かくて黒いのが特徴。堤防の横から綺麗なライト(右方向)の波が割れることが多く、ロングボードからショートボードまで多くのサーファーで賑わっています。
レンタル事情: ビーチ沿いには数多くのサーフショップが軒を連ねています。ボードのレンタルは約600元(約3,000円)前後。これには通常、ボードだけでなくラッシュガードやウェットスーツ、さらにはパラソルの利用が含まれることも多く、手ぶらで行っても十分に楽しめます。
便利な施設: 一人旅や自転車旅に嬉しいのが、コインロッカーの充実です。貴重品を預けて心置きなく海に入れる環境が整っているのは、観光客にとって非常にポイントが高いですね。
実際に海に入ってみると、水温も温かく(5月で海パンで入れます) 何より背後に迫る宜蘭の山々と目の前に浮かぶ「亀山島」を眺めながらのサーフィンは、他では味わえない開放感があります。
国内・海外ホテル格安予約のアゴダ【宜蘭観光ガイド】海だけじゃない!宜蘭・頭城の魅力
サーフィンの後は、周辺の観光スポットも外せません。
① 蘭陽博物館(ランヤンムゼウム)
烏石港のすぐ隣にある、建物自体がアートのような博物館。地層が隆起したような独特の外観は、宜蘭のランドマークとなっています。内部では宜蘭の歴史や自然を学ぶことができ、写真スポットとしても大人気です。
② 頭城老街(頭城古い街並み)
かつて宜蘭で最も繁栄した港町としての面影を残す通りです。レンガ造りの古い建物や寺院が並び、サーフエリアのモダンな雰囲気とは対照的な、静かでノスタルジックな散策が楽しめます。
【癒やしの時間】礁渓温泉で仕上げの「足湯」巡り
サーフィンで心地よい疲れを感じた後は、宜蘭が誇る温泉地・礁渓(ジャオシー)へ。礁渓は、台湾でも珍しい平地にある温泉街で、温泉ムードが漂っています。
帰り道の至福「無料の足湯」
礁渓の街には、誰でも無料で利用できる「公園の足湯」がいくつかあります。今回は、地元の人の憩いの場にもなっている湯囲溝温泉公園周辺の足湯に立ち寄ってきました。
- 足湯の体験: 40度前後の程よい温度の温泉が、酷使した脚の筋肉を優しくほぐしてくれます。透明で無臭のアルカリ性重曹泉は「美人の湯」とも言われ、肌がしっとりするのがわかります。
- ドクターフィッシュ: 周辺には、古い角質を食べてくれる「ドクターフィッシュ」の体験ができるお店(有料)も多く、旅の思い出作りには最適です。
自転車を傍らに停め、温かいお湯に足を浸しながら、今日乗った波のことや明日からのルートに思いを馳せる……。これこそが、スローな自転車旅の醍醐味だと実感した瞬間でした。
まとめ:宜蘭はサイクリストに「休息と活力」をくれる街
花蓮からサイクルトレインでワープし、宜蘭でサーフィンと温泉を満喫したこの2日間。 「毎日走り続けなければならない」という強迫観念から解き放たれ、その土地の文化やレジャーを全力で楽しむことで、心身ともにリフレッシュすることができました。
国内・海外ホテル格安予約のアゴダ宜蘭は、台北からもバスや電車で1時間ちょっととアクセスが良く、観光・グルメ・アクティビティが凝縮された素晴らしいエリアです。台湾一周を目指す皆さんも、ぜひ宜蘭では足を止め、海と温泉の恵みを存分に味わってみてください。

