【韓国自転車旅6】セジェから安東(アンドン)へ!認証スタンプ獲得とグランドスラム達成夫婦との奇跡の出会い

TRIP

本編

韓国を網羅する広大な自転車専用道路を巡るロングライド旅。前回は無料で利用できる最高のキャンプ場に2連泊し、心身ともにエネルギーをフルチャージしました。

今回は、セジェ自転車道の締めくくりとなる認証スタンプを押し、次なる目的地である歴史の街「安東(アンドン)」を目指して100キロを超えるロングライドに挑みます。道中での心が温まる現地の方々との触れ合いや、今回で韓国全土の自転車道を制覇する「グランドスラム」を達成するベテラン夫婦との奇跡的な出会い、そして海外のスーパーでのリアルな食材選びの失敗談や、現地ならではのホテルチェックイン事情までを詳しくご紹介します。この記事を読めば、日本語での情報が少ない韓国自転車旅の実態や、ロングライドを快適に乗り切るためのリアルなノウハウが分かります。

1. 旅のリアル体験記

最高のロケーションを誇り、2日間大変お世話になった無料キャンプ場をいよいよ出発します。すぐそばを走る高速道路の音が夜間も響いていましたが、それ以上にトイレの綺麗さやゴミ箱がしっかり設置されている快適さが上回り、本当に居心地の良い場所でした。月曜日ということもあり、週末を楽しんだ地元のキャンパーたちの姿はなく静かでしたが、韓国の皆さんがアウトドアを全力で楽しんでいる良いエネルギーを感じながら、安東(アンドン)を目指してペダルを漕ぎ始めました。

本日の予定ルートをナビで調べると約102キロ。2日間しっかり休めたおかげで、足の疲れは完全に取れて驚くほど調子が良いです。海外でのロングライドは体調管理が何より大切ですが、やはりテント泊が続いた後のホテル泊や十分な休息は、足を大の字にして寝られるため疲れの取れ方が全く違います。コストを抑えるために無料の野宿スポットや東屋をメモしつつ、要所でホテルを挟むバランスが大切だと実感します。

自転車道を走っていると、さっそく嬉しい出来事がありました。先を走っていた地元の年配サイクリストを追い抜いた際、わざわざ自転車で追いかけてきてくれて「頑張れ!」と温かいエールをくれたのです。言葉は通じなくても、こういう小さな触れ合いが旅の疲れを一瞬で吹き飛ばしてくれます。さらに道中、13%もの激坂の看板を横目に進んでいると、サイクルトレーラーやリアカーのような装備を引っ張って走るサイクリストも見かけ、海外のロングライダーたちのタフさに刺激を受けました。

坂道を上りきり、看板の案内から少し入ったところで、本日2箇所目となる認証センター(無人スタンプ台)に到着しました。ここには嬉しいことに1000ウォンを入れて冷たい水が買える自動販売機が設置されており、まさにサイクリストのオアシスです。

スタンプ帳の該当ページと、念のための予備のページの2箇所にしっかりとスタンプを押し、貴重な旅の記録を刻みます。この場所で、これまでの「セジェ自転車道」が終わり、ここからは「洛東江(ナクトンガン)自転車道」へと入る分岐点になります。

ここで少し前日の振り返りですが、言葉の壁による「食材選びの失敗談」を共有します。隣町の大きめのスーパー(NH・農協経済事業の店舗)にわざわざ足を伸ばし、見た目が完全に美味しそうな生肉のパックを見つけて購入しました。店員さんにジェスチャーで「これは焼いて食べられますか?」と尋ねたところ「食べられない」と言われたものの、お肉欲に勝てずキャンプ場で強行突破して焼いてみることに。しかし、火を入れると肉がバラバラに崩れてしまい、実はチャーシューや湯煎して食べる加熱済みの加工肉だったことが判明しました。店員さんのアドバイスは100%正しかったです。海外のスーパーでは見た目だけで判断せず、翻訳アプリでの確認が必須だと痛感しました。

分岐点を過ぎ、安東へと向かう道中で「一生の思い出」となる最高の出会いが待っていました。ケビンさんとソンニョンさんという、なんと20年以上も夫婦で世界中を自転車で旅している大ベテランのサイクリストです。そして驚くべきことに、お二人は今日まさに、韓国の主要自転車道をすべて走り切った証である「グランドスラム」を達成する記念すべき日だったのです。

意気投合した私たちは、お二人のグランドスラム最終目的地である「安東ダム」の認証センターまで一緒に走ることになりました。ケビンさんはソンニョンさんの後ろを走りながら、後方から車が来ないかなどを大きな声でサポートする素晴らしい連携を見せてくれます。いつもなら斜度が7〜8%を超えるとすぐに自転車を押して歩いてしまう私ですが、お二人のポジティブなパワーに引っ張られ、最後までペダルを緩めることなく走りきることができました。

ついに目的地である安東ダムに到着。美しいダムの景色をバックに、お二人がスタンプを押す感動の瞬間に立ち会うことができ、心から「おめでとうございます!」とお祝いを伝えました。自分がいつか達成したいと夢見ている大記録を目の前で見せてもらい、胸が熱くなりました。

チェックインを済ませた後、夕食をご一緒させていただくことに。安東の街は想像していたよりも遥かに大きな都会で、夜の商店街は平日のため静かでしたが、とても綺麗な街並みです。お二人と美味しい餃子などのローカルフードを囲みながら旅の思い出を語り合い、本当に夢のような時間を過ごしました。

ホテルに戻り、清潔な設備に感動しつつ、今日という最高の一日を振り返ります。素晴らしい出会いと美しい景色に恵まれた、これだから自転車旅はやめられないと心の底から思える忘れられない一日となりました。

2. 【徹底ガイド】セジェ〜安東(アンドン)ルートの歩き方

  • 見どころ: セジェ自転車道から洛東江自転車道へと繋がるこのルートは、雄大な川の流れと美しい山々を眺めながら走れる贅沢なコースです。最大のハイライトは、最終目的地である「安東ダム(アンドンダム)」の周辺景観です。美しく整備されたダム湖と、サイクリストたちの聖地である認証センター周辺は達成感を味わうのに最高のロケーションです。また、道中にある分岐点(無人認証センター)には自販機や水飲み場があり、休憩スポットとしても優れています。
  • アクセス: 基本的には全域にわたって青い路面表示(ブルーライン)が引かれた自転車専用道路を走行するため、初めての海外旅行者でも迷う心配はほとんどありません。ただし、安東の市街地に入る手前や橋の周辺では、一部Uターンするような複雑なルートや一般道との合流があるため、スマートフォンのナビアプリ(ネイバーマップなど)を併用すると安心です。
  • 所要時間: 今回のセジェのキャンプ場周辺から安東ダムまでの距離は約102キロメートルです。2日間の休息で体力が回復していたことや、ベテラン夫婦との並走によるモチベーションアップもあり、朝出発して夕方前には到着できる好ペースでしたが、荷物量や天候、途中の坂道の押し歩きを考慮すると、丸1日(7〜9時間程度)を移動時間として確保しておくべき長距離ルートです。
  • 注意点:
    • ビスや段差のトラップ: 自転車専用道であっても、稀に木製の路面からビスやネジが飛び出している箇所があるため、タイヤのパンクには細心の注意を払ってください。
    • 地方スーパーの営業時間と閉店リスク: ネイバーマップやGoogleマップ上で営業中になっていても、地方の個人商店やJA系のスーパー(NH)は日曜日や時間帯によって閉まっていたり、すでに廃業しているケースが目立ちます。見つけたら早めに買い出しを済ませるのが鉄則です。
    • 無人ホテルのチェックイン: 安東などの地方都市のホテル(モーテルなど)では、オーナーが不在で、事前にメールやメッセージで送られてくるパスワード(暗証番号)をドアに入力してセルフチェックインする形態が増えています。現地の通信環境(SIMやWi-Fi)が途切れると連絡が確認できず立ち往生するため、事前のスクショやネット環境の確保が必須です。
    • 言葉の壁と食材購入: スーパーで生肉と思って購入したものが、実は湯煎専用の加工肉(チャーシューなど)だったりすることがあります。店員さんの言葉が分からない時はジェスチャーだけでなく、翻訳アプリの画像読み取り機能を使ってパッケージ裏の調理法を必ず確認しましょう。

まとめ

セジェから安東へと向かった102キロの旅は、過酷な長距離を乗り越えた先にある最高の出会いと、海外旅ならではのリアルな学びが詰まった一日となりました。

グランドスラムを達成したケビンさん夫婦との出会いは、今後の自分の旅にとっても大きな財産であり、強いモチベーションとなりました。言葉の壁や予測できないトラブルがあっても、それを上回る感動と人の温かさに触れられるのが韓国自転車旅の魅力です。あなたも万全の準備を整えて、この素晴らしい専用道路を駆け抜けてみませんか?

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